人間と同様に犬にも義足・義肢が存在しており、自分たちで手作りすることも可能です。本ページでは、犬の義足の製作手順・必要なものなどを分かりやすく解説していきます。

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手作り犬義足の材料

手作りで犬の義足を製作する場合の材料を確認していきましょう。必要なものは以下5つです。

  • ガーゼ
  • 固定用テープ
  • シリコンカバー
  • オーブン
  • クッキングシート

義足・義肢を作るのに必要な材料について、詳しく説明します。

ガーゼ

100均の衛生用品コーナーで販売しているもので充分です。足のうち、地面に接する部分を完全に覆うことができる大きさのものを選んでください。

ロール状になっているガーゼでも構いませんが、患部を覆いたいところの大きさに合わせて切り取ることができる<ハンカチのようなタイプ>の方が便利です。

固定用テープ

ガーゼはそのまま覆うだけでは剝がれてしまうので、犬の足に固定するためのガーゼ用テープも用意しましょう。マスキングテープのような白いもので、ガーゼと同じコーナーに置いてあるはずです。細いものと幅広いもの2種類を用意してください。

シリコンカバー

粘土のような、型に自由に形成できるシリコンカバーが売っています。100均ではあまり見かけないので、Amazonや楽天などで探した方が良いかと思います。

Amazonなどで探すなら検索画面には“焼くと固まるシリコン”などで入力した方が見つかりやすいでしょう。動画では1,200円のものを使用していますが、予算に合わせて選んで頂けたらと思います。

オーブン

電子レンジでは無く、オーブンが必要です。家庭用のもので大丈夫です。

クッキングシート

オーブンにも使えるクッキングシートも合わせて用意してください。オーブン用のクッキングシートは100均で購入できます。

犬の義足の手作り動画

犬の義足を手作りするために必要な材料を準備できたら、いよいよ製作に取り掛かります。千葉県柏市にある「いしじま動物病院」さんが、犬の義足の手作り動画をYouTubeにアップされていました。

ここからは、動画を元に製作手順を解説していきますね。以下に動画を貼りましたので、クリックして見てみてください。

できれば1人では無く、ガーゼやテープなどを巻く人・犬の足を持つ役割の人と2人で製作する方がスムーズに進みます。

チェック

あくまで個人が製作できるのは、褥瘡(圧迫されてできる傷)を保護する義足程度です。

歩けるようになるための義足を制作するには、医療知識や製造知識が必要になるため、動物病院や義足製作所の専門家に相談しましょう。

全国の都道府県別の犬の義足・義肢について相談できる会社・クリニックは犬の義足の製作所・動物病院【全国】で紹介していますのでそちらを参考にしてください。

①ガーゼで傷口を保護する

ガーゼで傷口を保護

まず傷口を洗って消毒し、患部を清潔な状態に保っておいてください。地面に接する足の部分(傷口)を上に向け、そこに用意しておいたガーゼで傷口全体を覆いましょう。ガーゼが薄ければ二重・三重にしても構いません。大きめに覆った方が安定しやすいです。

傷口を完全に覆うことができたら、テープをぐるぐると足首側に巻いてガーゼを患部に固定してください。固定できれば、テープより下にある余分なガーゼを切り取ります。

②シリコンカバーで型取りする

シリコンカバーで型取りする

シリコンカバーの大きさによっては、患部がきちんとカバーできるように手で良く伸ばしましょう

シリコンカバーを足に当てて、側部→患部→側部と広げていき完全に全体が覆われるようにシリコンカバーを伸ばします。傘のように足にハマった状態になれば、さらにフィットさせていきましょう。

親指と人差し指で輪っかを作る形で足を挟み、シリコンカバーを下に伸ばして足によりフィットさせましょう。右手も駆使して、カバーを完全に足の形へと型取ります。

人間でいう足首の部分も、指を使って念入りに形成してください。ここでアバウトに作ってしまうと、義足の役割を果たさないからです。

使うシリコンカバーによっては、伸ばすのは温かい状態で・冷めると固定されてしまうものもあるので注意してくださいね。

③オーブンで熱して固める

オーブンで熱して固める

最後にギュッと押さえて固定します。形を崩さないように気を付けながら、シリコンカバーをガーゼごとゆっくりと足から抜いてください。

オーブンに付属のトレイにクッキングシートを敷き、その上にガーゼ+シリコンカバーで作った足型を載せます。クッキングシートは足型の大きさに合わせて切っておくと良いです。

動画では何ワットで何分などの説明がありません。使用したシリコンカバーの取り扱い説明書に記載されている通りに、時間や温度等を設定してください。

④できあがった義足・義肢を装着する

できあがった義足・義肢を装着する

オーブンで固めることができたら、やけどに注意して取り出します。人肌よりも少し冷めた状態になれば、犬の足に実際に装着してみましょう。傷口にまだ血が出ていれば、優しくふき取っておいてくださいね。

できあがった義足は無理やり押し込むのでは無く、回転しながらゆっくりと装着していくことがポイントです。周りの毛や筋肉なども寄せて、調整しながら慎重に装着していきます。

装着できれば、最後に幅広のテープで巻いて義足と犬の足とを動かないように固定してください。巻く時は義足だけでなく、足全体に巻き付ける方が動かずに安定しますよ。

以上4ステップで、手作りでの犬の義足が完成です。

手作り義足はあくまでも応急処置

手作りした義足は、あくまでも応急処置です。手作りの義足のままずっと‥というわけにはいきません。動画を見ると誰でも作れるように思えますが、動画では素人では無くて動物病院の獣医師が作っていますね。

知識も何も無い状態で作ってしまうと、愛犬に対して良かれと思ってしたことが逆に負担がかかってしまいかねないことも覚えておいてください。

また、衛生面でもガーゼやテープは常に清潔なものを使用しなければなりませんし、夏場などは1日2〜3回取り換えることもあります。

動物医療のプロである獣医師に義足を手作りして良いか相談しよう

犬の義足を手作りする前に、まずかかりつけ医に作って良いかを相談してみるのも一つです。獣医師は動物医療のプロなので、手作りする際にどんなことに気を付ければ良いかなどアドバイスもしてくれることでしょう。

歩行できるような犬義足は個人では手作りが難しい

歩けるような犬の義足を製作するには、犬の足の長さや大きさ、形、歩くときのクセなどを考慮して精巧に作る必要があります。専門知識がない人が手作りすると、愛犬に思わぬ怪我や負担をかけるおそれがあることも知っておいてください。

動物病院・製作所・義肢装具士など専門家に相談しよう

犬義足は、動物病院の義肢装具外来や・犬義足の製作所で製作を依頼できます。近くにいる専門家に相談してみてください。足にきちんと合わせて作成できる人や施設の協力は、愛犬の義足・義肢に必要不可欠です。

基本的に犬の義足は、その子に合わせたオーダーメイド製作です。実際に作ってもらうまでは時間がかかるかもしれません。待っている間「上記の手順に沿って義足を応急処置で手作りする」というやり方が一番良い方法だと言えるでしょう。

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サイトクリエーション「動物義足」編集部
サイトクリエーション「動物義足」編集部

株式会社サイトクリエーションの「動物の義足」担当部署。事故や病気で足を失い歩けなくなってしまった愛犬の義足や義肢をご紹介する「動物義足ナビ」を運営。犬用の義足や義肢の種類や費用の基本情報と全国にある製作所をまとめています。