犬の義足を作るときに気になるのは“費用面”ではないでしょうか。本記事では、犬の義足を作るにあたってかかる費用・相場を分かりやすくまとめました。

犬義足製作の費用相場は約10万円~15万円

犬義足製作の費用の相場

犬の義足の費用相場は、10万円~15万円ほどと言われています。

ただし、愛犬の体格や欠損の程度にもよるので、この金額を基準にして、余裕を見てプラス5万~15万円程度用意しておくと安心です。

犬の義足製作費用の相場
  • 10〜15万円程度
  • 余裕を見て+5万〜15万用意しておく

犬の義足はすべてオーダーメイドなため費用は大きく変動する

前提として知っておいていだきたいことが一点あります。それは、犬の義足はすべて製作所によるオーダーメイドであるという点です。

そのため、正確な費用は犬の義足製作所の見積りが必要になります。前述した相場:約10万円~15万円は、あくまでも概算での金額なので参考程度に考えてください。

まずは、犬の義足製作所や動物病院で相談しましょう。いくつか製作所の料金目安をご紹介します。

料金目安:アニマルオルソジャパンの制作費用

アニマルオルソン
アニマルオルソンジャパンHP
公式サイト

アニマルオルソジャパンでは松本義肢製作所がプロデュースし、犬の義足を製作している他にも車いすやコルセット・サポーター・フットウェアなどカタログを見て購入できます。

対象疾患
胸腰椎椎間板ヘルニア、変形性脊椎症 等

特徴
・背骨ラインは、手術創にやさしく通気性に優れたやわらか素材。
・装着した状態で排泄可能。
・動きにフィットするスポーツデザイン。
・マジックベルトでかんたん着脱。
・本体は通気性に優れたメッシュ素材。

引用元:アニマルオルソンジャパン
画像:アニマルオルソンジャパン

シリコンソックスの上からプラスチック製の義足本体を装着→マジックテープで固定するタイプのプロシーセスが主流で、大体の相場をメールで問い合わせたところ・・「値段は概算で10万円くらいにはなると思います。」という回答でした。

また、「静止画や動画などをお送りいただければ正式な見積もりをさせて頂く」ということだったので、直接出向かなくても義足の見積もりをしてもらえますよ。

LINEでアニマルオルソジャパンと検索し友達追加、チャットルームにて送る方法でOKです。

料金目安:東洋装具の制作費用

東洋装具
東洋装具
公式サイト

東洋装具のホームページには、具体的な値段などは記載されていません。

動物専門の義肢製作所である東洋装具では、完全フルオーダー制・すべての装具は日本の工場で製作されています。同じ犬種でも体型の差や症状はもちろん義足を付ける範囲によっても全く違うため、一体として同じ義足は存在しません。

実際にいくらかかるのかは、東洋装具を立ち上げた島田さんが自ら犬を診た上でしか判断できないからです。診ていない段階で、事前に料金を伝えるというのが困難ということです。

また、義足製作を依頼する場合は、東洋装具に直接依頼することはできません。動物病院を通して依頼してください。

Q:一般のペット飼主でも購入できますか?

A:当社の装具は全て動物病院を通して販売しております。装具の必要性の確認と、獣医師に厳しいチ ェックをしていただくことで、症状に適合した装具を納めています。

引用元:東洋装具

犬義足製作で発生する費用

犬義足製作で発生する費用

犬の義足を製作する際には、色々な費用が発生することを知っておきましょう。製作分の料金以外にどういったお金が必要になるのか、それぞれ費用ごとにまとめてみました。

動物病院での診察料

まずは、動物病院での診察料金です。動物の診察は人間のように保険が利かないため、実費での請求(保険外)が基本です。そのため動物病院によって診察料金は異なりますが、東京八王子市にある<みなみ野動物病院>の料金を記載しておきますね。

義肢装具外来にて診察し、診察・相談料:8,000円+税/再診料は4,000円+税と明記されています。
みなみ野動物病院義肢装具外来

みなみ野動物病院では、東洋装具の島田さんをアドバイザーに招いて製作を依頼しています。義足についての相談料も含まれるため、初診では8,000円+税という料金です。

義足製作に必要な採寸や採型などを行ないますが、大掛かりな検査などは必要無いので初診で1万円もあれば足りるかなと思います。

義足製作所での製作費

かかる費用の中でも一番高いのが、義足の製作費です。製作時にかかるお金は、最初の章で記載したように最低で10万円は必要です。

この金額が最低ラインと考え、良い素材を使う・義足を付ける範囲が大きくなる等で値段もアップしていきます。上を見たらキリがありませんが、最高で20万円ほどかかる人もいるかもしれません。

修理費(製作後のメンテナンス費)

忘れてはならないのが、修理時にかかる費用です。いくらオーダーメイドでその子に合った義足を製作して装着したとしても、ずっと使っていれば物理的にも不具合が必ず生じます。

義足の修理費用いわゆる製作した後のメンテナンス費用は、アニマルオルソジャパンの場合は1,000~2,000円前後で済むようです。滑り止めのゴムが使っているうちにどんどん擦り減るので、そのゴム部を張り直すための料金とのことでした。

あくまでもアニマルオルソジャパンでの例であり、修理費も製作費と同様に『他の義足製作所や修理部位によって異なる』ことを覚えておいてください。

Point!製作所への交通費も必要

修理・メンテナンスをしてもらう際には、直接製作所に行かなければなりません。車であればガソリン代・公共交通機関であれば切符代など、家と製作所の往復交通費も必要です。

行った時に修理→その日のうちに持って帰ることができれば良いですが、預かって修理する‥ということも場合によっては起こり得ます。

その際は一旦帰り、また別の日に取りに行くという2倍の交通費がかかります。意外に忘れがちなので、この費用も「義足製作にかかるお金」として準備しておきましょう。

犬義足製作に保険は適用される?

犬の義足を製作した際に、保険は適用されるのでしょうか。答えは<加入している保険によって異なる>で、特約を付けることで補償してもらえるケースもあります。

こちらのPS保険では、『車イスなどの装備・装具の費用を最大10万円まで補償する:車イス補償』が自動付帯されます。参考ページ:PS保険:ペット保険の特約について

人間であれば義肢製作所にて一旦料金を全額支払い、その後に加入している保険へと申請すれば保険分が還付されます。ペット専用の保険も存在していますが、義足に関して言えばPS保険のように標準付帯している保険は少ないのが現状です。

ペット保険に加入していなければ全額実費払い、加入していても保険によって異なるので補償してもらえるのかどうか規約を読みましょう。

犬義足の保険適用

犬の義足の制作費用は加入している保険によって異なる

犬義足製作の補助金はある?

人間であれば、自治体が補助具への助成金を支給する制度が用意されています。原則、基準額の一割が自己負担額です。しかし犬の義足を製作しても、補助金制度などは用意されていません。

前述したように加入しているペット保険から補償されるのであれば、その分が補助金代わりになりますね。人間と同じように補助金が出ると思ってアテにしていると、お金が不足するという事態に陥りかねないので注意してください。

サイトクリエーション「動物義足」編集部
サイトクリエーション「動物義足」編集部

株式会社サイトクリエーションの「動物の義足」担当部署。事故や病気で足を失い歩けなくなってしまった愛犬の義足や義肢をご紹介する「動物義足ナビ」を運営。犬用の義足や義肢の種類や費用の基本情報と全国にある製作所をまとめています。